この春、評論家・宇野常寛が主宰する私塾「PLANETS CLUB」は、「PLANETS SCHOOL」へとリニューアルします!

(宇野からのメッセージ)

この春から以前から運営していたCAMPFIREを利用したサービスをPLANETS SCHOOLとしてリニューアルし、本格始動させます。少なくとも僕の信じる、それぞれの分野の第一人者に、「本になる前のもの」を中心に講義しています。
タイムラインの潮目だけを読んだ時事放題動画とは違った、「今」「これから」を捉えながらもしっかりと地に足のついた思考を共有してもらえたらと考えています。
月3回の講義を、オンライン限定開催にすることでリーズナブルに受講できるようにしています。他ではできない講座に仕上がると思います。よろしくお願いします。

1.2025年4月、「宇野常寛批評講座」を開講します!

(宇野常寛からのメッセージ)

この春から「批評講座」をはじめます。と、言っても「批評の伝統を継承する」とか、「批評のシーンを牽引する」とか(こういう発想は僕は業界政治じみて好きではありません)そういうことではなく、「解説」や「考察」ではなく「批評」という自由な、しかしそれだけに決定的に人間のものの見方を変える行為について、僕なりに積み上げてきたものについて教える……といった講座です。具体的には挙げられているテーマについて、歴史的な視点や隣接分野の知見を交えながら批評的にどう考えるか、ということを話すつもりです。要は「批評家」としての僕の思考プロセスの開示になると思います。堅苦しいものにするつもりもないので、気軽に受講してください。

4/25(金)
『トランプ2.0と「庭の話」以降』

 

▼講義概要
トランプの大統領復帰は、まず武力による国境変更を「認める」という戦後秩序の崩壊をもたらしました。これは台湾有事リスクを上げるだけでなく、サンフランシスコ体制(アメリカの影)的な戦後レジームそのものの崩壊というかたちで、この国の喉元にナイフを突きつけています。この講座は『庭の話』の次の主著として僕が準備している主体論(タイトル未定)のアイデアを扱いますが、まずは最初に『庭の話』の前提となったグローバル資本主義と情報技術の関係について、この「トランプ2.0問題」を経たものにアップデートするところからはじめたいと思います。それはこの講座の裏テーマである「戦後史の構造」の理解にも大きな手がかりになると思います。

 

▼開催日程
4/25(金)20:00

 

▼参加方法について
講座は、zoomにて行います。
「学割コース」「スタンダードコース」以上のコースに参加の方が対象です。
メンバー限定Facebookグループにて、zoomリンクをお知らせします。
また、当日19時ごろにCAMPFIREにご登録のメールアドレスに送付されるzoomリンクからも、ご入室いただけます。

 

▼アーカイブの視聴方法について
講座終了後、翌日以降にアーカイブ動画を公開いたします。
2025年4月以降の講座のアーカイブの公開期限は、公開後1ヶ月です。
CAMPFIREのショップからアーカイブ動画を購入いただけます。
※アーカイブ公開時に別途ご案内します。

2.2025年4月から9月にかけて「PLANETS School 教養講座」第四期を開催します!

※現時点での草案です。講座内容は変更することがあります。
(敬称略)

(宇野常寛からのメッセージ)
文学、ケア、食、AIなどこれからの世界を考える上で大切な視点を、僕(宇野)が信頼する知性を集めてお届けします。
SNSや動画プラットフォームで、誰かを貶める快楽を提供する言論ビジネスとは正反対の、私たちの生活に根ざした問題をじっくり、時間をかけて考えるための道具を共有するための講座です。聞き手は僕がつとめ初学者にはわかりやすく噛み砕き、そして批評的にその知見の応用をみなさんと一緒に考え、講師のみなさんから学んでいきます。
当日は講師のみなさんのお話のあと、生参加のできる受講生とのディスカッションの時間を設けています。
この人たちの生講義をこの距離で受けられる機会はなかなかないはずです。
僕たちにとっても冒険的な企画なので、ぜひこの機会を逃さずにご参加ください。

<2025年4月の予定>

4/10(木)
國分功一郎 
〈享受する〉とは何かーー目的と手段の連環からの自由

▼講義概要
國分功一郎さんの『〈目的〉への抵抗』『〈手段〉からの解放』は実質的な『暇と退屈の倫理学』の続編であり、僕の『庭の話』とも大きく呼応します。今回はテクノロジーが乱暴なくらい激しい力で人間と事物との関係を変えようとしているこの時代に、改めて人間が事物を「享受する」ということについて考えてみたいと思います。

〈プロフィール〉
國分 功一郎(こくぶんこういちろう)

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授 千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は哲学・現代思想。 

主な著書に『スピノザ 読む人の肖像』(第11回河合隼雄学芸賞受賞)、『中動態の世界 意志と責任の考古学』(第16回小林秀雄賞受賞、第8回紀伊國屋じんぶん大賞受賞)、『暇と退屈の倫理学 増補新版』(第2回紀伊國屋じんぶん大賞受賞)、『ドゥルーズの哲学原理』、『スピノザの方法』、『民主主義を直感するために』、『近代政治哲学 自然・主権・行政』、『来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』、『目的への抵抗 シリーズ哲学講話』など。共著に『「責任」の生成 : 中動態と当事者研究 』、『言語が消滅する前に』、『「利他」とは何か 』ほか。
©Shinchosha

4/23(水)
占部まり 
医療の未来を考える〜つながりの力・個の自由

▼講義概要
占部まりさんの医師としての啓蒙活動は、その父である宇沢弘文さんの「社会的共通資本」の強い影響下にあります。僕が『庭の話』を書いたときに、密かに意識していたのがこの宇沢さんから占部さんに引き継がれた「共助」ベースの社会像を吟味することでした。今回は占部さんが医療を通して考えるコモンズについて、引いては社会についてお話いただき、この問題についての議論を深めたいと思います。

〈プロフィール〉
占部 まり(うらべ まり)

内科医/宇沢国際学館代表取締役/宇沢弘文の長女(3人兄弟末子)東京慈恵会医科大学卒業。1992~94年メイヨークリニックーポストドクトラルリサーチフェロー。地域医療に従事するかたわら宇沢弘文の理論をより多くの人に伝えたいと活動をしている。2022年5月京都大学人と社会の未来研究院に社会的共通資本と未来寄付研究部門が設立される。環境問題や教育・医療など社会的共通資本を基軸に多角的な横断研究が展開されており、その企画運営の協力もしての協力もしている。日本メメント・モリ協会代表理事日本医師会国際保健検討委員

 

▼教養講座への参加方法について
講座は、zoomにて行います。

①「学割コース」「スタンダードコース」以上のコースに参加の方メンバー限定Facebookグループにてzoomリンクをお知らせします。また、当日19時ごろにCAMPFIREにご登録のメールアドレスにzoomリンクを送付します。

②「教養講座コース」にご参加の方当日19時ごろにCAMPFIREにご登録のメールアドレスに送付されるzoomリンクより、ご入室ください。

 

▼アーカイブの参加方法について
講座終了後、翌日以降にアーカイブ動画を公開いたします。2025年4月以降の講座のアーカイブの公開期限は、公開後1ヶ月です。また、アーカイブ動画のダウンロードが可能になります。

①「学割コース」「スタンダードコース」以上のコースに参加の方アーカイブの参加方法は、メンバー限定Facebookグループでお知らせいたします。

②「教養講座コース」にご参加の方CAMPFIREにご登録のメールアドレスに送付されるリンクより、ご参加ください。

③CAMPFIREのショップからアーカイブ動画を購入いただけます。
※アーカイブ公開時に別途ご案内します。

 

第四期(2025.4 – 2025.9)ラインナップをご案内いたします

※現時点での草案です。講座内容は変更することがあります。

(敬称略)

4月 國分功一郎
〈享受する〉とは何かーー目的と手段の連環からの自由

©Shinchosha

國分功一郎(こくぶんこういちろう)
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授 千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は哲学・現代思想。 
主な著書に『スピノザ 読む人の肖像』(第11回河合隼雄学芸賞受賞)、『中動態の世界 意志と責任の考古学』(第16回小林秀雄賞受賞、第8回紀伊國屋じんぶん大賞受賞)、『暇と退屈の倫理学 増補新版』(第2回紀伊國屋じんぶん大賞受賞)、『ドゥルーズの哲学原理』、『スピノザの方法』、『民主主義を直感するために』、『近代政治哲学 自然・主権・行政』、『来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』、『目的への抵抗 シリーズ哲学講話』など。共著に『「責任」の生成 : 中動態と当事者研究 』、『言語が消滅する前に』、『「利他」とは何か 』ほか。

4月 占部まり
医療の未来を考える〜つながりの力・個の自由

占部まり(うらべまり)
内科医/宇沢国際学館代表取締役/宇沢弘文の長女(3人兄弟末子)東京慈恵会医科大学卒業。1992~94年メイヨークリニックーポストドクトラルリサーチフェロー。地域医療に従事するかたわら宇沢弘文の理論をより多くの人に伝えたいと活動をしている。2022年5月京都大学人と社会の未来研究院に社会的共通資本と未来寄付研究部門が設立される。環境問題や教育・医療など社会的共通資本を基軸に多角的な横断研究が展開されており、その企画運営の協力もしての協力もしている。日本メメント・モリ協会代表理事日本医師会国際保健検討委員

5月 酒井信 
戦後80年を小説から読む

酒井信  (さかいまこと)  
1977年、長崎市生まれ。明治大学准教授。早稲田大学卒業後、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学助教、文教大学准教授を経て現職。
専門は文芸批評・メディア文化論。著書に『松本清張はよみがえる』『現代文学風土記』『吉田修一論 現代小説の風土と訛り』、BBCドキュメンタリーの監訳など。

5月 山内朋樹
庭師の仕事を見る/観る/診る

山内朋樹(やまうちともき)
1978年兵庫県生まれ。京都教育大学教員・庭師。専門は美学。在学中に庭師のアルバイトをはじめて研究の傍ら独立。制作物のかたちの論理を物体の配置や作業プロセスの分析から探究している。著書に『庭のかたちが生まれるとき』(フィルムアート社、2023年)、共著に『ライティングの哲学』(星海社、2021年)、訳書にデレク・ジャーマン+ハワード・スーリー『デレク・ジャーマンの庭』(創元社、2024年)、ジル・クレマン『動いている庭』(みすず書房、2015年)。

6月 熊谷 晋一郎
「当事者研究」を通して見える社会

熊谷 晋一郎(くまがいしんいちろう)
東京大学先端科学技術研究センター教授、東京大学多様性包摂共創センター副センター長、小児科医。新生児仮死の後遺症で、脳性マヒに。以後車いす生活となる。東京大学医学部医学科卒業後、病院勤務、東京大学大学院医学系研究科博士課程での研究生活を経て、現職。専門は小児科学、当事者研究。主な著作に、「リハビリの夜」(医学書院、2009 年)、「当事者研究」(岩波書店、2020 年)など。

6月 田中元子
メタファーとしての「1階」を考える

田中元子(たなかもとこ)
建築コミュニケーターとして建築関係のメディアづくりに従事後、2016年「1階づくりはまちづくり」をモットーとする株式会社グランドレベルを設立、2018年私設公民館として「喫茶ランドリー」を開業、同年グッドデザイン特別賞グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)。設計コンサルティングやプロデュースなどを全国で手がける。主な著書に「マイパブリックとグランドレベル」「1階革命」(晶文社)ほか。

7月 北村 匡平
映画史と映画批評史から20世紀を考える(仮)

北村 匡平(きたむら きょうへい)
映画研究者/批評家。1982年山口県生まれ。東京科学大学リベラルアーツ研究教育院准教授。専門は映像文化論、メディア論、社会学。著書に『遊びと利他』(集英社新書)、『椎名林檎論』(文藝春秋)、『24フレームの映画学——映像表現を解体する』(晃洋書房)、『アクター・ジェンダー・イメージズ——転覆の身振り』(青土社)、『美と破壊の女優 京マチ子』(筑摩選書)、『スター女優の文化社会学——戦後日本が欲望した聖女と魔女』(作品社)など多数。

7月 新田理恵
「時間栄養学」入門(仮)

新田 理恵(にったりえ)
修士(理学)/薬草研究家/TABEL株式会社 代表
管理栄養士であり国際中医薬膳調理師。食を古今東西の文化と学問からとらえ、すこやかで慈しみのある食卓を提案する。
2014年から日本の薬草文化のリサーチをはじめ、各地を紡ぎながら伝統茶{tabel}を立ち上げ、2018年より薬草大学NORMも運営し、薬草文化のリバイバルを目指す。著書に「薬草のちから(晶文社)」「薬草手帖(アノニマ・スタジオ)」がある。最近は時間栄養学の研究も手掛ける修士として、ポッドキャスト「時間栄養学のじかん」も配信中!
https://tab-el.com/

8月 井庭 崇
「想像社会」はいかに実現されるべきか(仮)

井庭 崇(いば たかし)
慶應義塾大学総合政策学部教授。博士(政策・メディア)。株式会社クリエイティブシフト会長。専門は、創造実践学(パターン・ランゲージ)、創造哲学(自然な深い創造)、未来社会学(創造社会論)。これまで20年ほど、実践のパターン・ランゲージを作成・出版してきたが、最近は実践を促す物語づくりに取り組み、井庭研の学生たちとともに「実践発想ストーリーズ」という新しいジャンルの漫画を手掛けている。

8月 久保(川合)南海子
「推し」の時代の心理学(仮)

久保(川合)南海子(くぼ(かわい)なみこ)
1974年東京都生まれ。日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻博士課程修了。博士(心理学)。日本学術振興会特別研究員、京都大学霊長類研究所研究員、京都大学こころの未来研究センター助教などを経て、現在、愛知淑徳大学心理学部教授。専門は実験心理学、生涯発達心理学、認知科学。著書に『「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か』(集英社新書、2022年)、『イマジナリー・ネガティブ 認知科学で読み解く「こころ」の闇』(集英社新書、2024年)など。

9月 小川さやか
「ついで」の論理でこれからの資本主義を考える(仮)

小川さやか(おがわさやか)
立命館大学副総長、先端総合学術研究科教授。博士(地域研究)。専門は文化人類学、アフリカ研究。日本学術振興会特別研究員、国立民族学博物館機関研究員、同助教、立命館大学先端総合学術研究科准教授を経て現職。主な著書に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年、第33回サントリー学芸賞受賞)、『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019年、第8回河合隼雄学芸賞および第51回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)。

9月 渡邊 恵太
「超軽工業」とは何か(仮)

渡邊 恵太(わたなべ けいた)
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 教授。博士(政策・メディア)(慶應義塾大学)。知覚に基づくインタフェースデザインや、IoTにインタラクションデザインの研究を行う。昨今はインタラクションデザインを持続可能な欲望処理の探索として位置づけ研究を行う。著書に『融けるデザイン ハードxソフトxネットの時代の新たな設計論 』(BNN、2015)。近著に『超軽工業へ インタラクションデザインを超えて』(BNN、2025)がある。

 

「宇野常寛ゼミ」や「PLANETS School」に加え、その他の動画番組・トークイベントはいつでも無料でアーカイブ視聴可能です。ニコニコチャンネルやYouTubeチャンネルで放送している番組(一部除く)や、宇野が個人的にnoteで公開している記事など、PLANETS SCHOOL以外のサービスも(ほぼ)すべてご利用できます。

PLANETS Schoolへの参加方法

一般向けのコース(スタンダード)の他に、学生向けのコースやこのwebマガジンをサポートいただける方向けのコースを用意しています

よくあるご質問

【どんな人が参加していますか?】
「遅いインターネット」計画を支持する10代から60代まで、そして、学生や主婦、社会人まで、幅広い方々が所属しています。

【Facebookに参加しないといけないですか?】
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【仕事や子育てが忙しく、リアルタイムでオンラインミーティングに参加できない可能性が高いのですが大丈夫でしょうか?】
もちろん問題ありません。原則、ほぼすべての動画(講義や読書会を含む)はアーカイブが残りますのでお好きなタイミングにご覧いただくことが可能です。気になった記事や動画を読むだけでも問題ありません。

【海外からでも参加できますか?】
もちろんご参加いただけます。オンライン上での配信やコミュニケーションがメインですので、世界どこからでもご参加いただけます。実際、海外から参加している方も多数参加しています。

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特にありません。配信を見たり、記事を読むだけでも十分楽しんでいただけると思います。ご自身のペースで無理なくご参加ください。

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[了]