宇野常寛 | 人間に創造性をもたらす「場所」の力について──「庭プロジェクト」とはなにか(後編)
SNSのプラットフォームがインターネットをどうしようもなく拙速に、窮屈にしてしまっているいま、もっと人間が自由になれる場所を、それも実空間につくることはできないか──そんな考えからはじまったのがこの「庭プロジェクト」です。建築から人類学までさまざまな分野のプロフェッショナルが、官民産学を問わず集まって知恵を出し合う研究会の模様を、これから毎月レポートしていきます。
第1回の研究会では発案者の宇野常寛が、このプロジェクトで、何のために、何をやるのかについて何をやるのかについて話しました。会の後半では、そこでなされた問題提起に対して、「庭プロジェクト」のボードメンバーをはじめとする参加者たちが応答。「コミュニティ」でも「共創」空間でも「コモンズ」でもなく、なぜいま「庭」というキーワードを掲げるのでしょうか? 編集部メンバーの視点からそこでの議論をダイジェストし、いま都市空間に求められているプラットフォームの「外部」について考えます。

