タンザニアのインフォーマル経済から考える、これからの資本主義経済のかたち|小川さやか(前編)
SNSのプラットフォームがインターネットをどうしようもなく拙速に、窮屈にしてしまっているいま、もっと人間が自由になれる場所を、それも実空間につくることはできないか──そんな考えからはじまったのがこの「庭プロジェクト」です。建築から人類学までさまざまな分野のプロフェッショナルが、官民産学を問わず集まって知恵を出し合う研究会の模様を、これから毎月レポートしていきます。
第5回の研究会では、ボードメンバーである文化人類学者・小川さやかさんによるプレゼンテーション、そしてそれを踏まえた参加メンバーの議論が行われました。主にディスカッションされたのは、タンザニアの商人のインフォーマル経済のあり方を起点に考える、資本主義経済や都市におけるネットワークのあり方についてです。編集部メンバーの視点からそこでの議論をダイジェストする記事の前編では、研究会の前半に「基盤的コミュニズムと人間の経済──タンザニア商人を事例に」と題して行われた小川さんのプレゼンテーションの内容をお届けします。

