中心をもたない、現象としてのゲームについて――ゲームにおける焦点の移動:ゲームにおける「能動性」という神話|井上明人
ゲーム研究者の井上明人さんによる連載「中心をもたない、現象としてのゲームについて」。「ゲームや遊びとは何か?」。この問いに答えるべく、ゲームや遊びに関わる多様な現象——ルール、コミュニケーション、非日常など——が興味深いかたちで相互に関係しあっている、その複雑さを論じます。第4回では、プレイヤーをあえて受動的にさせる作品群を手がかりに、ぼんやりと風景を眺める“手持ち無沙汰”の時間がどのようにして新たな面白さと没入を生み出すのかを探ります。

