端的に言うとね。
6年前に僕たちは「オルナタティブ・オリンピック・プロジェクト」と題した一冊の本を出版しました。
僕(宇野)個人は誘致の段階から、この東京オリンピックには反対の立場を取っていました。(一応断っておきますが、僕個人はこうしている今も中止または延期が望ましいと考えています。)
しかし、ただ反対を唱えるのではなく「仮に自分たちならこんなオリンピックにしたい」という夢の企画書を作り上げることで、建設的な批判を加えたいと考え、仲間を集めてこの本をつくりました。アスリート、アーティスト、建築家、社会学者、etc……当時の僕たちのすべての力を注ぎ込んでつくられた「もう一つの東京オリンピック」、それがこの「オルナタティブ・オリンピック・プロジェクト」です。
開会式はこうしたい、競技中継はこうしたい、パラリンピックの位置づけはこうしたい、東京の都市開発はこうしたい……そんな楽しくて、ユニークなアイデアがたくさん詰まっています。
いま、この本はほぼ品切れになってしまっています。電子書籍化を進めていますが、まだ当分かかりそうです。
そこで、僕たちはこの「オルナタティブ・オリンピック・プロジェクト」の主要部を期間限定で無料公開することにしました。
6年前の計画なので今読むと古くなっている部分も多いと思います。しかし、これほど「いま」読み返されるのに向いている本はないと思います。
オリンピックを通じて、これからの社会を考えること。そのための思考の一助にしてもらえると嬉しいです。
※この記事は2021年6月1日に公開しました。
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