“kakkoii”の誕生 | 序章(後編)「変身サイボーグ──戦後日本という母から生まれた新たな可能性」
デザイナー/ライター/小説家の池田明季哉さんが20世紀末のボーイズトイデザインを振り返る連載「kakkoiiの誕生」。今回取り上げるのは、1970年代にタカラから発売されたおもちゃ「変身サイボーグ」。池田さんは、これによって切りひらかれた男性的な美学こそが“kakkoii”の源流にあると語ります。


おもちゃをこよなく愛するデザイナー/小説家の池田明季哉さんが、20世紀末のボーイズトイのデザインを振り返る「kakkoiiの誕生」。この連載では、20世紀末に登場したボーイズトイというユニークなおもちゃ群に焦点を当て、それまでの「おもちゃ」が孕んできた「成熟」への願いを紐解くことで、これからの“kakkoii”について再考します。
デザイナー/ライター/小説家の池田明季哉さんが20世紀末のボーイズトイデザインを振り返る連載「kakkoiiの誕生」。今回取り上げるのは、1970年代にタカラから発売されたおもちゃ「変身サイボーグ」。池田さんは、これによって切りひらかれた男性的な美学こそが“kakkoii”の源流にあると語ります。
誰もが一緒に遊んで育った「おもちゃ」たち。そのデザインの裏側には、時代が求める「成熟」への願い(あるいは「呪い」)が潜んでいる……? ボーイズトイの歴史を辿りながら、デザイナー/小説家の池田明季哉さんが“kawaii”ならぬ“kakkoii”の解放を考えていく新連載。初回は「G.I.ジョー」とアメコミヒーローを通して、アメリカが理想とした男性像の変遷を追いかけます。