「2023年8月」の記事一覧
「2023年8月」に公開された
選りすぐりの記事一覧です。
独創性を目指さない「創造」の話──来たるべき「創造社会」のビジョンを考える
SNSのプラットフォームがインターネットをどうしようもなく拙速に、窮屈にしてしまっているいま、もっと人間が自由になれる場所を、それも実空間につくることはできないか──そんな考えからはじまったのがこの「庭プロジェクト」です。建築から人類学までさまざまな分野のプロフェッショナルが、官民産学を問わず集まって知恵を出し合う研究会の模様を、これから毎月レポートしていきます。
第3回の研究会では、ボードメンバーであり、パターン・ランゲージ、創造社会論などを研究する井庭崇さんによるプレゼンテーション、そしてそれを踏まえた参加メンバーの議論が行われました。主にディスカッションされたのは、井庭さんがその到来を説く「創造社会」における「創造」のあり方についてです。この記事では編集部メンバーの視点からそこでの議論をダイジェストし、「植物的」な「出来事」としての「創造」について考えます。
記事を読む世界文学のアーキテクチャ 第四章 オルタナティヴな近代性――中国小説の世界認識|福嶋亮大
批評家・福嶋亮大さんが「世界文学」としての小説とそれを取り巻くコミュニケーション環境を分析していく連載「世界文学のアーキテクチャ」。
近代以降に一般化した「小説」との差異を指摘しつつ、『水滸伝』や『三国志演義』といった作品がどのように読み解かれたのかを通じて、近世の中国文学とその批評のあり方について分析します。記事を読む倫理学者に食肉倫理を扱ったカードゲームをやってもらうとどうなるのか?──シリアスカードゲーム『マナーな食卓』のゲームプレイから|井上明人×太田和彦×大谷通高×堀田義太郎
戦争や環境問題、医療などさまざまな社会課題について、ゲームプレイを通じて自分事として考えるための「シリアスゲーム」が近年注目を集めています。今回は「食肉倫理」を題材としたシリアスカードゲーム『マナーな食卓』を倫理学者や開発者のみなさんがプレイし、シリアスゲームの効果や現代の食肉のあり方について議論しました。
記事を読む白土晴一|東京そぞろ歩き第18回 番外編 東京で見つけて気になったもの
リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。
今回はこれまでの連載では語り尽くせなかった、白土さんが街歩きをするなかで見つけた「奇妙なもの」たちを紹介します。「そぞろ歩き」の真の楽しみを語っていただきました。記事を読む2020年代の日本文化の世界発信|石岡良治×宇野常寛×草野絵美×増田セバスチャン×吉田尚記
「クールジャパン」と呼ばれた時代も久しく、平成年間を経て日本の経済力はじわじわと力を失っていきました。そんななか2020年代の日本文化はどうやって国際競争力を発揮すべきか。アートからアニメ、ファッションや特撮、音楽、あらゆる分野のスペシャリストとともに議論しました。
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