「2021年6月」の記事一覧
「2021年6月」に公開された
選りすぐりの記事一覧です。
6年前に出版した東京オリンピックの「対案」を無料公開します──『PLANETS vol.9 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト』特別公開(期間限定)
2015年1月、PLANETSは「もう一つの東京オリンピック」を提案する一冊の本を出版しました。アスリート、アーティスト、建築家、社会学者、etc……当時の僕たちのすべての力を注ぎ込んでつくられた、夢の企画書。当時から6年が経った今、「オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト」の主要部を期間限定で無料公開します。
記事を読むボーダレス&タイムレス|第4回 21世紀の都市と社会に「閒」を穿つために
EN TEA代表・丸若裕俊さんが日本の伝統的な技術や文化の新しい甦らせ方をさぐる連載「ボーダレス&タイムレス」。今回は、日本の茶という文化が育んできた本質とは何かを改めて掘り下げながら、それを21世紀の都市と社会に甦らせていくにはどんなアプローチが必要なのかを、GEN GEN AN幻での実践を中心に考えていきます。
記事を読む「正しさ」が見落とすありふれた欲望も肯定したい|藤嶋陽子
編集者・ライターの小池真幸さんが、「界隈」や「業界」にとらわれず、領域を横断して活動する人びとを紹介する連載「横断者たち」。今回は、東京大学学際情報学府博士課程に籍を置きながら、ZOZOテクノロジーズでも働くファッション研究者の藤嶋陽子さんに話を伺いました。「ポスドク問題」解決の糸口になるかもしれないこれからの「研究者」のかたち、そして身近な生活やありふれた欲望を大切にする藤嶋さんの思考をたどっていきます。
記事を読むインフォーマルマーケットから見る世界|キルギス人が支配する中央アジア経済の心臓
国際コンサルタントの佐藤翔さんによる連載「インフォーマルマーケットから見る世界──七つの海をこえる非正規市場たち」。
今回は、中国に隣接する中央アジアの小国キルギスの広大なコンテナ・マーケットから、冷戦体制崩壊後の旧ソ連圏で拡大したインフォーマルマーケットの役割の重要性を考察します。単純な取り締まりでは解決できない非正規市場の裏側には、新興国ならではの雇用の問題と、大国・中国の経済政策が複雑に絡み合っているようです。記事を読む白土晴一|東京そぞろ歩き 第3回 昭島市東中神駅から八清住宅、立川崖線をめぐって西立川駅まで
リサーチャー・白土晴一さんによる連載「東京そぞろ歩き」。今回は東京都下の多摩川流域に足を伸ばし、JR青梅線沿線で立川から2駅先の東中神駅から西立川駅までの街並みを語り/歩きます。戦前の近代建設期から戦後の高度経済成長期にかけ、海外の最先端の都市計画家らの思想に学びながら、ランカイ屋やデベロッパーたちが緑ゆたかな武蔵野に思い描いたニュータウンの夢の跡とは? 「そぞろ歩き」の達人の眼が掘り当てます。
記事を読む【実践編】情報の海に溺れないための航海術──「選択と集中」から「分散と修繕」へ|安斎勇樹
人と組織の創造性を高める方法論を研究する安斎勇樹さんが、情報の海に溺れないための航海術を説く論考シリーズの実践編。ドラッカーの影響を受けた20世紀型の「選択と集中」方式の限界を指摘し、21世紀に最適な「分散と修繕」戦略を提唱した理論編に引き続き、今回は具体的な方法論が展開されていきます。良い問いを立てていくための2つの技術と、情報の分散投資の効果を高める技術の4つのポイントから明かされます。
記事を読む【理論編】情報の海に溺れないための航海術──「選択と集中」から「分散と修繕」へ|安斎勇樹
日々数え切れないほど更新されていくSNSやウェブメディアの発信に、何度人生を繰り返しても追いきれないほど積み重なっていく本や映像作品などの新旧の知的生産の数々。まるで荒波の立つ海のような現代の情報環境に溺れず、呑まれず、自分自身にとって必要な「問い」にたどり着くための“航海術”とは? MIMIGURI代表取締役Co-CEO/東京大学大学院情報学環特任助教で、人と組織の創造性を高める方法論を研究している安斎勇樹さんが、ピーター・ドラッカー以来の20世紀的な「選択と集中」方式のマネジメント論の限界と、21世紀に最適な「分散と修繕」戦略のかたちを考えます。
記事を読む“kakkoii”の誕生|第2章 ミニ四駆(4)「もうひとりのディカプリオ、もうひとつのプリウス」
デザイナー/小説家の池田明季哉さんによる連載『“kakkoii”の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝』。今回はミニ四駆についての論考第4回です。「レッツ&ゴー」シリーズで描かれた少年たちの「成熟」忌避的態度は、20世紀的な男性性至上主義への批判、そしてユーザー間のボトムアップによるコミュニティ形成がもたらす第3次ミニ四駆ブームの確立に成功しました。しかしその一方で、「成熟」の拒否は社会との接続をも否定してしまうという新たな課題に直面しているのでした。
記事を読むあれから10年、東日本大震災を考える|開沼博 × 先崎彰容
2011年の東日本大震災から、10年の歳月が過ぎました。コロナ禍という現在進行中の危機に人々の意識が上書きされるなか、戦後日本の転換点だったはずの未曾有の災害の記憶と教訓を、私たちはどう自分事として今に活かすべきなのでしょうか。震災と原発事故がもたらした社会の変化に、社会学者として向き合い続けてきた開沼博さん、日本人にとっての思想の問題として引き受けてきた思想史研究者の先崎彰容さんをお迎えし、改めて考え直しました。
記事を読む