

これまでに更新した記事の一覧です。
食器や家具、日常のちょっとした道具が全然違うものに見えてしまう経験は、多くの人が共有できるものだと思います。そうした「見立て」の力をアートに落とし込むクリエイターの視点からは、世界はどのようにみえているのでしょうか。ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんと、レゴ認定プロビルダーの三井淳平さんをお呼びし、二つのクリエーションに通底するメカニズムと鑑賞者の抱く共通感覚から、人間が持つ普遍的な想像力の輪郭について語っていただきました。
2015年1月、PLANETSは「もう一つの東京オリンピック」を提案する一冊の本を出版しました。アスリート、アーティスト、建築家、社会学者、etc……当時の僕たちのすべての力を注ぎ込んでつくられた、夢の企画書。当時から6年が経った今、「オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト」の主要部を期間限定で無料公開します。
編集者・ライターの小池真幸さんが、「界隈」や「業界」にとらわれず、領域を横断して活動する人びとを紹介する連載「横断者たち」。今回は、プランツディレクターの鎌田美希子さんに話を伺いました。「土から離れて暮らしてしまっている」都市において、私たちはいかにして植物との関係性を取り結んでいけばよいのか。「人と植物の距離をもっと近づける」ための方法を考えます。
「働き方改革」という言葉が叫ばれてから早数年。毎年数十社、延べ10万人超を支援してきた働き方改革プロジェクトアドバイザー・坂本崇博さんの目に、その実態はどう映っているのでしょうか。『意識が高くない僕たちのためのゼロからはじめる働き方改革』の刊行を記念し、職場環境を変えるだけにとどまらない「自分のための」働き方改革の真髄を語っていただいた『PLANETS vol.10』所収のインタビューを特別公開します。
リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回は、古くから庶民の行楽地としてにぎわいを続けてきた上野公園を歩きます。ランラン・カンカン来日から半世紀。江戸期の花見の名所から始まり、近代以降の博覧会場としての利用や動物園開業を経て、パンダ文化がどんなふうに上野の「地場産業」になっていったのかを振り返ります。
リモート環境が常態化したいま、いつの間にか失われていた「周辺体験」とは何なのでしょうか。「効率化」がそぎ落とした、冗長だけれどもたしかに豊かさを感じ取ってもいた時間を再発見するための消極性デザインについて、メンバーの栗原一貴さんが語ります。
空想地図作家として知られる今和泉隆行さんと、「設定考証」としてフィクション作品の架空都市設計に携わる白土晴一さんとの特別対談をお届けします。
Googleマップから目的地への最短経路を「検索」することが当たり前となった現代、あえて都市に潜む偶然性に目を向けることでみえてくるものとは何か? 空想都市と現実の都市を渡り歩くお二人から、都市観察の極意を伺いました。
デザイナー/小説家の池田明季哉さんが20世紀末のボーイズトイデザインを振り返る連載「“kakkoii”の誕生──世紀末ボーイズトイ列伝」。
前回に引き続き、ビーダマンシリーズのデザインに宿る想像力を分析していきます。人間にとっての道具に過ぎなかったシリーズ初期のイメージは、その身体に人格が付与されていった「爆外伝」シリーズにおいてどのような変化を受けたのでしょうか?
メガシティへの人口集中や気候変動により高まる災害リスク、そしてコロナ禍による生活様式の変化など、人類がずっと使い続けてきた「都市」という環境が、いま大きな曲がり角を迎えています。新雑誌『モノノメ 創刊号』では、生環境構築史というビジョンのもと都市や建築の歴史と現在を研究する松田法子さんが、台地と低地のキワにあらわれる「湧水」を入口に、東京という土地を改めてどんなふうに再発見できるのかを実際に歩きながら探り、これからの都市のあり方を洞察した長編論考を掲載しています。
その貴重なフィールド調査の記録を、ほんのさわりですが、誌面に掲載しきれなかった地形図・ルート図をまじえつつ抜粋掲載します。
国際コンサルタントの佐藤翔さんによる連載「インフォーマルマーケットから見る世界──七つの海をこえる非正規市場たち」。
今回は、ナイジェリアで発展するインフォーマルビジネスの背景と実像に迫ります。石油産業を中核にアフリカ屈指の経済大国へと成長しつつある一方で、政治的・軍事的には非常に不安定なナイジェリア。そんな環境のもとで生まれてきた新たなコンテンツ産業のクリエイティビティとは?
「インフルエンサー」台頭の影で、TVや出版・レコード会社などの老舗産業で特定のスキルを発揮しながら活躍する「プロ」の影響力は相対的に弱まっているようにも思えます。この流れに楔を打つ可能性があるのが、昨今注目を浴びはじめている「クリエイターエコノミー」です。果たして、インターネットをインフルエンサーの寡占から解放することは可能なのでしょうか? ジャーナリスト・専門家・作家などの個人向けニュースレター配信サービス「theLetter」を運営する濱本至さんに、事業者としての視点から、試論を展開してもらいました。
リサーチャー・白土晴一さんが、心のおもむくまま東京の街を歩き回る連載「東京そぞろ歩き」。今回歩いたのは、JR総武線の浅草橋駅から蔵前にかけてのエリア。多くの人が“浅草”と間違えて彷徨う「浅草橋トラップ」にあえて嵌まりながら、歴史ある日本有数の雑貨問屋街の周辺に垣間見える、昔ながらの街並みと現代的なセンスの再活用のおもしろさを堪能してきました。