記事一覧
これまでに更新した記事の一覧です。
パンデミック下の日常と孤独のためのインターネット
緊急事態宣言下で、ゴーストタウンのように人影の消えた新国立競技場周辺。国を挙げて「ひとつにまとまる」祭典の晴れ舞台になるはずだったその場所は、いま不気味な静寂に包まれています。そんな非日常的な日常の風景を走りながら、「ばらばらのものを、ばらばらのままつなげる」ために必要な知恵について、改めて考えてみました。ゆっくりと読んでみてください。
記事を読む石岡良治 | 知的引きこもり生活の方法
長引く自粛生活、そろそろ限界。そう思ってしまったあなたはまだ甘い。知的情熱と技術さえあれば、むしろ自粛生活はさらなる高みに登る好機ですらある。そう断言する人物がいます。早稲田大学准教授・石岡良治。コロナ禍以前から積極的に引きこもり、アニメから現代アートまで視覚文化の知識では「日本最強」と言われる伝説の男の知的生活の方法がいま明かされます。
記事を読むGQ | #02「流通」危機を乗り越えていくために──改革をデザインする「ムチ」からの「アメ」
出口の見えないコロナ禍の下で、生活者があらためて目を向けておかなければならない国家的な課題とは何か。今回、現役官僚の橘宏樹さんの目に留まったのは、近年、深刻な危機を迎えている「流通」です。物流を支えるトラック運転手の人手不足への対応やブラックな業界慣行の改革など、効率化と労働者保護に向けた各省庁の取り組みを吟味します。
記事を読む菊池昌枝 | 「ホスピタリティ」のつくりかた
都市集中型社会へのオルタナティブを作るプロジェクト「風の谷を創る」。この連載では、プロジェクトに関わる多彩なメンバーの横顔をご紹介していきます。今回は数々の宿泊事業に携わられてきた菊池昌枝さんに、これまでのお仕事で考えてきたことを伺いました。マーケティングとホスピタリティのこと、五感をもので表現すること、食べること……。風の谷の「暮らし」が楽しみになるようなお話です。
記事を読む樋口尚文 | 映画にとって大林宣彦とは何だったのか
2020年4月10日、日本を代表する映画監督のひとり、大林宣彦さんが亡くなりました。奇しくもその日は、最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』が公開されるはずだった日。多くの人がイメージするのは「尾道三部作」だと思いますが、最後の最後まで映画という表現の可能性を追求し続けた果ての、まさに大往生でした。このコロナ禍で、遺作を劇場で観られる日は先延ばしになってしまいましたが、いまこそ日本映画を変えた大林作品の衝撃を、改めて追体験するチャンス。そう考えて、大林監督とゆかり深い映画人である樋口尚文さんに、その足跡と魅力をうかがいました。
記事を読む猪子寿之×宇野常寛×乙武洋匡 オリンピックをHACKせよ 日本を再設計するための2020年
決定当初からビジョンなき国家プロジェクトだった2020年の東京オリンピック。ならば、僕らが声をあげ、少しでもましな像を提示しよう──。5年前、そう考えた僕たちは『PLANETS vol.9 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト』を刊行しました。その開催が幻となりつつある今、改めてその再考を問う特別企画を、7夜連続でお届けします。まずは、乙武洋匡さん、猪子寿之さんと語った全体コンセプトをめぐる鼎談です。
記事を読む井本文庫 | 『「自然」という幻想~多自然ガーデニングによる新しい自然保護』エマ・マリス(著) 岸由二・小宮繁(訳)
今回ご紹介いただくのは、エマ・マリスさんの『「自然」という幻想』です。現在までの自然保護思想の流れを紐解きつつ、「実は『手つかずの自然』は存在しない」と指摘する本書。井本さんは、この自然保護の思想の流れとアウトドアの思想の流れの接点に興味を抱きます。
記事を読む白井宏昌 | 国家は五輪をどう変えてきたか
特別企画「オルタナティブ・オリンピック/パラリンピック・プロジェクト再考」、2日目の更新は、建築家の白井宏昌さんによる、オリンピックの歴史をひもとく寄稿です。僕らが迎えようとしているオリンピックは、いつから始まり、どう拡がっていったものなのか。改めて振り返ることで、オリンピック開催の意味をぜひ再考してみてください。
記事を読む猪子寿之&チームラボ Presents 参加型オリンピック計画 ウルトラテクノロジーがつくる未来の祭典
オリンピックが「失われた未来」へのノスタルジーではなく、将来を担う世代に本気でワクワクできる体験を送り届けるためには、どんな祭典であるべきでしょうか? 今回は、猪子寿之さん率いるウルトラテクノロジスト集団・チームラボに依頼したオリンピックの演出案をお届けします。実現していたら、どんな「未来」が見えたのか、一緒に想像してみてください。
記事を読む犬飼博士×中村隆之×簗瀨洋平 ゲームデザイナーが構想する〈拡張スポーツ〉の原理とその夢
オリンピックは4年に1度、アスリートたちの晴れ舞台。ですが、この鼎談は「でも、それって見る側からしてみればそもそも他人事じゃない?」という、身も蓋もない問いから始まります。2020年の東京オリンピックをきっかけに、むしろ「スポーツ」というものそれ自体のアップデートを構想する、3名のゲームデザイナーによる未来への提言です。
記事を読む浅生 鴨 | パラリンピアンはインターフェイスである
治療の一環、あるいは社会復帰のための活動から、回を重ねながら「競技スポーツ」として発展を遂げてきたパラリンピック。近年は義肢装具の飛躍的な進歩によって、パラリンピックのあり方そのものが変わろうとしています。今回は、そんなパラリンピックの歴史をひもときつつ、多様な身体をめぐる社会のあり方を考える寄稿です。書き手は障害者スポーツにも詳しい作家の浅生鴨さんです。
記事を読む井上明人 | 多様な身体を包摂する拡張パラリンピック計画 オリンピックとパラリンピックを融合する新たなスポーツのルール設計
近年は、義肢装具などのテクノロジーの発展で、障害者スポーツの選手が健常の選手と互角に競い合うことが可能になり始めています。しかし、義足、義手の選手が金メダルを獲る日が来たとき、社会はそれを「フェアな競技の結果」として素直に認められるのでしょうか? ゲーム研究者の井上明人さんが、ルール設計の観点から多様な身体の持ち主が競い合える「拡張パラリンピック」を提案します。
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