

これまでに更新した記事の一覧です。
「風の谷を創る」に宇野が参加したのは、2017年の冬のこと。安宅和人さんの呼びかけで集まった本当にいろいろな業界の知恵者たちが、森を、道を、住まいを次々と再定義していく運動から宇野は何を学び、そしてどのような役割を担ってきたのか。これまでの活動を振り返ります。
「このままでは、僕たちが暮らす空間はすべて『ブレードランナー』のようなメガシティの中にしか存在できなくなる。しかし、ほんとうにそれだけでいいのか?」
それはちょっと違うんじゃないか、という安宅和人さんの思いから生まれたのがこれから紹介する「風の谷を創る」という運動です。「遅いインターネット」では、これからはじまるこの人間と自然とを結び直すプロジェクトを、ゆっくり追いかけます。
「消極的なこと」は現代社会では良くないことだとされがちです。でもどんなときも積極的でなければいけない社会って、本当に暮らしやすいんでしょうか? そう考える非コミュな研究者(一部例外あり)が結集したドリームチームが「消極性研究会」です。この連載では同会のメンバーが認知科学からゲームデザインまで、あらゆる方面から人間が消極的なままで暮らせる「消極性デザイン」の社会実装を提案します。
記念すべき初回にご紹介いただくのは、姜尚美さんの著書『京都の中華』です。にんにくやラードを使わない京都独自の中華料理店を紹介した本書。井本さんがとりわけ文庫版をおすすめする理由とは……?
世界にはパソコンのキーボードをより快適に、効率のいい入力のために「自作」したり「カスタマイズ」したりする人々がいることをご存知でしょうか。僕(宇野)の友人である井上明人さんもそのひとりです。いつのまにかこの「沼」に落ちていた彼はこう主張します。ここには「あのころ」のインターネットがある、と。これはそんな沼に落ちた男が考えたプラットフォームとその「速度」についての論考です。
西野亮廣さんと知り合ったのは、もう10年ほど前のことです。
気がつけばふたりとも世の中の中心からはそっと距離を置いて、その代わり自分たちの立っている場所にもっと深く潜り込んで、そして遠くまでものを投げる方法を試すようになっていました。時々、こうして会って話すと、やっぱりやり方は結構違うのだけど、同じようなことをしようとしているのだな、と思います。
今日から、「遅いインターネット」というコンセプトであたらしいメディアをはじめます。そしてはじめに、このメディアでどんなことを、どんな「手触り」を読者のみなさんと共有したいのかを書いてみました。思想とか理論とか社会的な背景とか、そういった面倒くさいことは本にたくさん書いたので、ここでは「手触り」を大事にしてみました。
『PLANETS vol.10』で最初に「遅いインターネット」の着想を発表したとき、真っ先に相談に乗ってもらった一人が家入一真さんでした。家入さんはインターネットに何ができて、何ができないのか、そして何をできるようになるべきなのかを僕の何倍も考えて、そして実践してきた人だと思います。そんな家入さんと、このウェブマガジンをはじめるにあたって改めてインターネットの「速度」について考えてみました。